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岡山県倉敷市には行ったことがなくこの本を読むまでは名前しか 聞いたことのない「大原美術館」の歴史も所蔵品のことも全く わかりませんでした。 この本とは「わしの眼は十年先が見える 大原孫三郎の生涯」 (城山三郎 著)です。 小説としては今まで読んだ城山三郎の中ではやや物足りなさが 残りますが、大原孫三郎や大原總一郎という人物のエビソード が物足りなさを補って余りあると思います。 大原美術館という地方の小都市に美術に詳しくない私でも知って いるセザンヌやミレー、ルノワール、モネとかあるし、さらには 東北の棟方志功まであるのには驚きました。 そしてこのような所蔵品をアメリカは知っていて戦争下において 世界的な美術品を焼いてはいけないと倉敷市は空襲の対象からは 外されたと言われています。 大原美術館のサイトの「美術館の歴史」というページに美術館の 歴史の他、大原孫三郎の業績も紹介されていますのでご覧下さい。 http://www.ohara.or.jp/200511/jp/2_history/menu.html 小説を読んでその内容を紹介するのは最小限にとどめたいと思い ますがどこかの団体の会長のように一企業のことだけ考えている ような経営者や財界人とかにこの大原孫三郎の爪のあかを煎じて 飲んでいただきたくなる小説ですね。 わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯
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