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zoom RSS 温泉石神社は大きな石の上(鳴子温泉郷川渡温泉)

<<   作成日時 : 2010/04/06 22:39   >>

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続日本後記の承和四年(837年)に「温泉石神」という記載があったことは先日の
ブログにも書きましたが、その後も「温泉石神社」は何度か文献に記載されて
います。

鳴子温泉の歴史を振り返る際にこの「温泉石神社」は避けて通れない存在であり
神社の周囲を調べたり文献を読み返したりしています。

温泉石神社
温泉石神社(2010年4月6日撮影)

大崎市鳴子温泉には整った図書館も無く文献などもありませんが、仙台市や
東京周辺の方からインターネットを通じて資料を提供して頂いています。

こうしてブログに書くことにより間違いを訂正していただいたり情報を提供して
いただけるという期待(?)を込めてアップしています。

かなり大雑把ですが川渡の「温泉石神社」と「温泉」に関する記述がある文書を
いくつか列記してみます。

元禄12年(1699年)
川渡湯守弥蔵の言上書
大口村川渡温泉石神社、拙者屋敷の内に立たせられ候下に、出湯御座候に付、
代々湯守仕り、


安永2年(1774年)10月
石神社書出 大口村肝入 久兵衛
石神 但当時御宮無座候 鳥居斗り 
当村御百姓湯守治左衛門田地之内ニ御立被成置候ニ付同人持前ニ御座候
御身体廻り弐丈余尺之大石御座候


文政10年(1827年)
「浴陸奥温泉記」 水戸藩士小宮山楓軒の旅日記
湯の神は、少し高き所に立たせたまふ、先づこれを拝す。神体も見えたまはず、
社あるのみなり。
延喜式に温泉石神社と見えさせたまふ神にて、いと尊くおぼえしなり。
実(げ)に其称の如く石間より温泉湧出するなり、其始何千年の昔よりある湯
なるや知らずと主人云えり。


明治6年(1873年)
「大口村温泉場毎書上」湯守 藤嶋吉郎右衛門
原泉、目前は湯底一躰まで湧出候へども、温泉石神社の大石の根合より湧き出で候
原泉と唱えおり申し候


昭和4年(1929年)
玉造郡誌 宮城県教員会 編纂
由来
当社は、玉造郡鳴子町に鎮座しており、大己貴命、少彦名命をお祀りしている。
延喜式の神社なり。仁明天皇の御宇承和四年、雷響き振へ晝夜止まず、温泉河に
流れ其の色水漿の如としと。依って其の石上に神を祀り、土人状を具して朝廷に奏し、
明 治七年七月村社に列せらる。


昭和56年(1971年)
温泉石神社境内 石碑
由緒
周囲二十余尺の根元より温泉河に流れその色水漿の如しと依ってこの石を
温泉石神として祀り鳥居だけがあった

温泉石神社 由緒の石碑
温泉石神社 石碑

石の大きさが記されているのは石碑を除けば安永2年(1774年)10月の大口村
肝入である久兵衛の『石神社書出』だけであり、「御身体廻り弐丈余尺之大石
御座候」ということは周囲約6メートル。

この「6メートルの御神体である大石」という記述は『石神社書出』という当時の
公文書ですから誇張は無いと思われます。

それならばこの「6メートルの大石」はどこにあるのか巻尺で周囲を計測しましたが
該当するような石はわかりませんでした。

温泉石神社の下にある参道
画像


もしかして現在の温泉石神社が建っている場所そのものが大きな石であり、鳥居は
その上に建てられており、温泉が湧出したのは大石の一部分の周囲6メートルの石
ではないだろうかと推測しています。

温泉石神社を上から撮影
画像


下から撮影した温泉石神社
画像


温泉石神社の建立されている場所はどこから撮影しても大きな石になっています。
画像


画像


下記の写真でパイプが置かれている地点は岩手・宮城内陸地震の際に温泉が
湧き出た所です。(現在は湧いていません)
画像


千年以上前に温泉石神社の大石の根元から湧出していたことが地震により証明
されたとも言えますし、この大きな石は現在の温泉石神社が建立されている場所
そのものだと推測します。

また、「温泉河に流れその色水漿の如し」は現在の藤島旅館の泉質である「含重曹
芒硝-硫黄泉」の色だと思っています。

藤島旅館温泉分析表
http://www.narukospa.com/g-fujishima.htm
http://www.narukospa.com/g-fujishima.htm

続日本後記と鳴子温泉の歴史
http://yukemuri.at.webry.info/201003/article_8.html





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